【読書感想】夜しか開かない精神科診療所
こんにちは。ゆきこです。
大阪にある夜間診療の精神科「アウルクリニック」を御存じですか?
アウルはふくろうのことです。
かわいいですよね、ふくろう。
先日、アウルクリニック院長の片上徹也さんの著書「夜しか開かない精神科診療所」を読みました。
実は、以前TVのドキュメンタリー番組で見たことがあったので、クリニックの存在は知っていました。
院長の片上さんは30代の男性なのですが、明るい人だなーというのが第一印象です。
あ、でも精神科先生あるあるで、診察の際はニュートラルな感じで接しているようなので、明るいとは感じないかもしれません。
本の内容は、患者さんの実例、片上先生の過去、アウルクリニックの特徴、片上先生から見る精神疾患といったものになります。
ここで興味深かったことが、片上先生が考えるうつ病と、私が考えるうつ病がかなり似ているなということでした。
うつ病が似ているというよりは、うつ病になる原因と回復方法への考え方といった方が正しいでしょうか。
まず、私が考えるうつの原因は、親子関係・生育環境の不完全さによる無意識レベルの自己愛欠如というものです。
両親からの愛情、両親同士の愛情・・・
親の問題があると、子どもはモロに影響を受け、成長してから生きづらくなるなと。
以前読んだ本にも「うつ病の根本原因は親子関係にある」という一文があったのですが、その際はそんなことあるもんか、極論だ!と流してしまいました。
しかし、うつを発症・寛かいして数年が経った今改めて考えてみると、確かに親子関係の問題に影響を受けていると感じるところがあります。
片上先生も「心の病の多くが親から植えつけられた「自分はこうでなくてはならない」という思い込みに端を発しているからです。」と書いていました。
じゃあ、親子関係を修復したらいいのねというと、ことはそう単純な話ではありません。
これがうつ病の根本解決がとんでもなく難しい理由なのだと思います。
だからといって、うつ病患者の親を責めるつもりはありません。
親も子どもも一生懸命、自分にできる限り生きた結果だと思っています。
(そりゃあ、親ガチャ外れたわって思うくらい不憫な人生を送らざるをえなかった方もいっぱいいらっしゃるとは思いますが・・・)
考えなくてはいけないのは、うつを寛かいさせること・再発させないことです。
寛かいはできたけど、再発させないことがすごく難しいなーと感じています。
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。